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巻頭言・編集メモ

hQSL
 2025年9月1日  巻頭言

 最近、7MHz等でのSSB交信を聞いていると、「カードはhQSLでご交換お願いします。」と話されている局が多くなりました。もう既に皆さんご存じのように、hQSLは、ハムログユーザーを対象にしたメールによる電子QSL交換システムです。(ただし、JARL会員であることが条件のようです)

 近年JARL QSLビューローによるカード転送の遅延は慢性化し、カードを送ってから相手局に届くまで約1年かかるようになりました。これを解決すべく(JARL QSLビューローへのカードの送付を減らすため)ハムログの開発者である浜田OMが既存のメールサーバー(YahooやGmail)を利用した電子QSL転送システムを2020年に開発しました。現在ではハムログユーザーの1/3以上が利用しています。(ハムログユーザーは9月1日現在、約17,000局)今後ますますhQSLの利用局が増えると思われます。

 hQSLは、JARLの電子QSL転送システムが完成するまでの暫定的な(繋ぎの)システムとされていますが、しばらくは続くと思われますので、有効に活用させていただきたいと思います。しかし、今日のような事態を招いたのは、QSL転送のデジタル化に出遅れたJARLの責任と言っても良いと思います。確かに世界各局とのQSL交換を考えると紙のQSLカードの必要性も否定はしませんが、既にワールドワイドで稼働しているe-QSLシステムもあり、JARLが早急にデジタルによるQSLカード転送システムを構築することを希望します。

           ホームページ編集委員 JH7UBC 畠 惠治